GoBlo(ゴーブロ)

株式会社ZIZI代表の豊泉剛(ゴー)ブログでGoBlo(ゴーブロ)

育成出来る人って減っていくだろうな、、と思った話

先日、某国立大学からイギリスの大学院を卒業して起業というとても優秀な25歳と打合せをした。

 

自分のブログやfacebookを見て、貸しスペースや民泊などの話を聞きたいという事で
自ら連絡をしてきてくれた。
当然、そんな熱意のある若い子からの誘いは断るわけがない。嬉しいですよ。

 

彼は主に空き部屋などの有効活用、遊休資産の活用につながるサービスを
考えていて、そのヒアリングだった。
想像通り、優秀な方だった、めちゃくちゃ頭良さそうだったね。

 

自分も顧問先で25歳前後の子達のコーチングや営業のロープレを実施しているので
ちょうどその子達と被る部分、比較できる部分もあり大変興味深いミーティングになった。

彼の頭脳明晰を感じた部分は下記
・とにかくメモる
MTG時間1時間を常に気にしている
・自分に出来ていない事をはっきり伝えられる
・自分が豊泉に提供できる価値はここ、とすぐに提案できる

 

実にシンプルな事だけど社会人経験もそこまでなく実践できるところは
さすが高偏差値だと思った。

 

でも、その反面出来ていない部分
・俺の名刺が机の上で吹っ飛んでいる
・指定の喫茶店への案内が雑
・なぜか上座

 

と抜けている部分も多かったのも事実。相手が気にする固めの人なら一発アウトです。

 

誰がこの先彼にビジネスマンとしての立ち振る舞いやコミュニケーションの
取り方を教えていくんだろう。
それとも、そんな作法的な話はこれからなくなるので不要とでも言うのか。。

別に彼をディスるわけではなく、説教したくなったといううざい話でもなく、自分がビジネスマンの教育に関わる仕事をしているので、ただただ、めちゃくちゃ気になったという話。

 

優秀で尖ってるけど、周囲からは気に入られない。。
優秀ではないし尖ってはないけど、相手の懐に入り気に入られる。。

 

どちらのタイプにも教育は必要だと思う。
それぞの伸ばし方、教育があると思うし、効率的にビジネスマン人生進められるよ。


また違った日の話だけど、Web広告の上場会社の方と会食をした。

今までは社内でマネージャーを目指していたが、それでは社外で食っていけない、
この会社で学んで得られるマネジメントは、この会社にいないと意味がないスキル
と判断し、上長に相談して部下を持たないプレイヤーに異動したらしい。。

 

言いたい事や感じた不安は痛いほどわかるが、マネージャーかプレイヤーかという分け方は非常にわかりやすいので有りだけど、人をしっかりと育成出来るプレイヤーがマネージャーという見方や考え方もあると思う。

 

プレイヤーをクライアントを持つ、という意味だけに限定していたらプレイヤーの出世の先にマネージャーがいるという構図になり、それ自体が変ではないだろうか。
プレイヤーはクライアント折衝や営業は上手でも育成や管理は上手だとは限らない。。
でもこのような人事制度になっている会社はまだまだ多いと思う。

 

人を育てるというスキルを持つ人は今後枯渇していくのでは、と本当に思っている。
冒頭で紹介したアイデアだけで起業した優秀な彼や、育成から身を引きクライアント折衝のプレイヤーに異動した彼。
共に今のままでは育成のスキルは上がらない環境。

 

最近、こうゆう環境にいる20代、30代前半の人達とよく会う機会がある。なので増えてんのかな?と思っている。
今、25歳でも10年後は35歳。人ぐらい育てられないと。。。と本気で不安を覚えてしまう。

 

企業は分業分業で成り立ってます、という一般論ももちろん理解してます。
販売が得意ならそれをやればいい、企画が得意ならそれをやればいい、育成が得意ならそれをやればいい、この通りなのですが、育成出来る人、得意と言える人はほんと減っていくだろうなぁ、、と思った最近です。

 

日本は人口が減る事で様々な部分でルールが変わってきている。
でも、人を育てられるスキームや文化を持っている企業は過去も未来も不変な強さを持っている。ここは自分ももっと掘り下げて学び、考えていきたいジャンルである。

 

プロスポーツの中でもよく聞く「育成のプロ!」かっこええな、、と思うようになった